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2003年10月号 がんばれ『ナギナタガヤ』

  久しぶりの南風の里ニュースです。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は当園の一部の畑で試験導入中の『ナギナタガヤ』についてお伝えします。

ナギナタガヤとは?

  当園では年間作業の1/4から1/3を占める草管理作業の軽減を目指し、『ナギナタガヤ』による草生栽培に取り組んでいます。この草はイネ科の一年生植物で道端などでも見つけることの出来る元雑草。秋に種を撒き発芽して冬を越し、春に気温の上昇と共に伸び始め、5月に穂を出し、6月以降自分で倒れて地表を覆い、他の雑草の繁殖を抑えてくれます。定着させるまでが難しいのですが、成功すればその分の労力を樹の管理作業に当てられます。また、ナギナタガヤの根に付着するVA菌根菌の働きによって樹の根の発育までよくなるらしいのです。自然にやさしく、土づくり、省力化までできてしまうナギナタガヤですが、完全に定着させるまでに5年から10年くらいはかかるそうです。

ナギナタガヤの様子 


@02.12.25 秋に種を撒いて2ヶ月目くらい。
 敷きワラみたいなのは前の年のナギナタガヤ。

A03.04.25 春になると急に伸び始めます。


B03.06.06 上の2枚の写真と同じ場所のナギナタガヤ。
  あっという間に穂が出て70から90cmになり、6月には左の写真のように自分で倒れて夏の間中雑草を抑えてくれます。この畑は比較的ナギナタガヤの生育の良い方で、中には雑草に負けてしまうところもあります。
  @からBとは別の畑のものですが、ここは昨年のナギナタガヤが薄かったので今年は雑草と競合しそうです。



      がんばれ、ナギナタガヤ!!

C03.10.24 今年発芽したナギナタガヤ。
  次号はいよいよ『紅俺ん路みかん』直前情報です。お楽しみに!!                                                                                  by HIRO
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