紅俺ん路みかんジュースの秘密 みかん編
1.こだわりの原材料(みかん)
(1)【紅俺ん路(べにおれんじ)】とは?
 外皮が”紅”色をした高糖度系温州みかん(品種名:山下紅)を、収穫の際に一本一本糖度を測り、納得のいく味の樹のみかんだけを収穫し、さらに厳重な撰別をしたみかんに”紅俺ん路”と名付けました。(商標登録済)

 “俺ん路”には、どこまでもこだわりを持ってつくっていく、という意味が込められています。

 現在全国的にもこの品種のみかんはあまり出回ってないのと、作りこなすのが難しいのとで、市場関係者からも高い評価を受けています。
美人の上に性格も良い、紅俺ん路みかん。
Q.なぜ、一般市場にあまり出回ってないの?
A.その昔、紅色の綺麗なみかんとして流行ったらしいのですが、人間で言う所の『美人だけど性格が悪い』、みかんにしかできずに、現在ではほとんどの農家が樹を切ってしまっています。上門園ではこのみかんに適した土壌と栽培方法を見出し、『美人の上に性格も良い』みかんに仕上げています。

(2)紅俺ん路みかんの畑
なんと、甲子園4個分もある紅俺ん路の畑

・約4町歩(甲子園4個分)ある紅俺ん路の畑。

・一般的にみかんは雨が多いとまずくなります。上門園ではその対策として、
☆列ごとに畝を作り、さらに畑全体にも勾配がつけられているので、雨水は速やかに排出されます。
☆タイベックマルチと点滴かん水設備により、水分をコントロールしています。(左の写真で白く見えるのがタイベックマルチです)

・とても日当たりの良い畑なので、タイベックマルチも手伝って、たくさん光合成をやってくれています。



(3)収穫時の紅俺ん路みかん
収穫時の紅俺ん路みかん ・名前の通りこんな“紅”色をしています。
こんな"紅”色をしています。

(4)こだわりの栽培方法

 当園では、皆に「美味しい、健康になった」と喜んでもらえる「みかんづくり」に日々取り組んでいます。農薬に頼って果物の樹や実を過保護に守るのではなく、日々の細やかな手入れと果物自身を元気にして病害虫からの被害を防ぐみかんづくりを行っています。

 有機質肥料がたっぷり施された地味豊かな土壌での樹上完熟栽培。さらに、タイベックマルチと点滴かん水設備により、雨の多い年も干ばつの年も甘みと酸味のバランスのとれた、コクのある美味しいみかんを産み出しています。農薬は必要最小限にして、もともと自然界にある木酢液やキトサン(カニ殻エキス)・ブドウ糖などを利用して樹の健全化を図り、更なる減農薬を目指して日々研究しているところです。また、収穫後も着色促進や防腐剤・艶出しワックスの塗布は一切行っていません。

 みかんにはビタミンCやP(ポリフェノール)をはじめ、発ガン抑制作用のあるβ-クリプトキサンチンなどの栄養素がたくさん含まれています。その大自然の恵みを最大限に食べて、健康で幸せな毎日を過ごしていただければと、私ども心より願っています。
これからもさらに美味しく、みんなに喜んで食べてもらえるみかんを作り続けていきます。

上門親子です。みかん農家6代目と7代目。 紀州弐百年伝統の技!
左:上門園 代表 上門庄亮(みかん農家6代目!!)
右:その息子の  上門孝年(同7代目!!)
  


D参考資料:みかんの有用成分

< 食物繊維(ペクチン等)>
 ペクチンは水溶性の良質な繊維で、腸の中で水分を調整し、便秘を解消し下痢を抑える効果もあります。また、整腸作用だけでなく、静脈瘤などの病気を防止する働きもあるそうです。

< シネフリン>
 シネフリンは風邪に有効な成分で気管支の筋を緩める作用があり、のどに関係した風邪に効果があるそうで、みかんに多く含まれ他の果物にはない(オレンジにもない)と言われています。

< ビタミンC>
 成人一人一日の必要量はみかん2個で足ります。コラーゲンの老化を防ぐので肌を美しくする効果があり、またストレスに対する抵抗力を高め細胞のガン化を抑える作用もあるそうです。

< フラボノイド(ビタミンP)>
 フラボノイドはポリフェノールの一種です。毛細血管壁を保護し、血管の老化を防ぎ脳卒中などの発生や再発を防止します。

< β-クリプトキサンチン>
 最近研究結果が発表された、強い発ガン抑制物質であるβ-クリプトキサンチンは、温州みかんの果肉に多く含まれる色素で、1日に1mg摂取すると発ガン予防の効果が期待できるとのことです。これは温州みかんにだけ特異的に多く含まれており、毎日みかんを1〜2個食べるだけでガン予防の効果が期待できます。

 その他、みかんにはβ-カロチン・クエン酸・ミネラル(カリウム・カルシウム・リン)等が含まれています。

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