3.こだわりのビン詰め |
『紅俺ん路(べにおれんじ)みかんジュース』のビン詰めは、健康や環境問題に関心の高い業者さんにお願いしました。
この道何十年という経験と知識、そして何より研究熱心なのにはいつも驚かされます。
今回はあえて『SUGI』さんと呼ばせていただきます。
この業界ではけっこう有名人で、もしかしたら知っている人もいるかもしれませんね。
それでは、ビン詰めの流れを順に説明していきましょう。 |
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(1)ビンの殺菌 |
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・90℃近くのお湯で殺菌します。
使用している水は知る人ぞ知る『エレン水』です。高度に活性化されたもので、本格的に説明すると長くなるのですが、つまり、ビンがよりきれいになるということです。
・モデル(?)は社員のSAKOさん。
もう年なので写真は出来るだけ小さくしてくださいと言っていました。 |
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(2)ジュースの充填 |
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・写真のように、本当に1本1本確認しながら充填していきます。
・この時充填するのはもちろん、上門園の100%みかん果汁のみ。保存料・着色料・香料などは一切使用していません。
・自然の風味を最大限に活かすため、濃縮還元もしていません。
・左の写真がSUGIさんです。その昔柔道をやっていたそうで、顔も体もがっしりしています。(失礼しました。)
・今でもスキーにアーチェリー・釣りなど多彩な趣味を持っています。 |
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(3)ジュース火入れ |
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・雑菌がいなくなる最低の温度と最短の時間で、ジュースを加熱処理します。写真のように細かく温度をチェックしています。
・SUGIさんの場合、殺菌というよりもジュースを一旦眠らせる、というニュアンスのようです。これにより、お客さんが栓をあけて再び空気に触れるまで、ビン詰めした時の風味と成分が保たれるわけです。
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・でもなぜ最低の温度と最短の時間でやるのでしょう? 高温で時間も気にせずやったほうが、しっかり殺菌できて安心だし楽なのですが、そこに『大自然の恵みをそのまま活かす』という上門園とSUGIさんの永遠のこだわりがあるのです。
・みかんジュースは熱を加えすぎると、風味が極端に落ちるし、もちろん成分も死んでしまいます。スーパーなどで売られているものの中には、たとえ100%果汁だったとしても大量生産の宿命上、どうしてもしっかり熱を加える⇒成分は死んで風味も落ちる⇒香料などを入れて風味を調整、というのが少なくないようです。(一般的なみかんジュースは匂いが嫌い、というのは多分熱の加えすぎです。)
・『紅俺ん路(べにおれんじ)みかんジュース』は何も加えない、何も引かない、(どこかで聞いたことがありますが)そのままをビン詰めしています。多少の手間がかかっても、本物のみかんジュースを、生きているみかんジュースを味わってほしいのです。
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(4)キャップ取り付け・冷却 |
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・キャップは2tくらいの圧をかけながら密閉し、ネジを切っていきます。
(写真左:SUGIさんご自慢の機械) |
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・そしてすぐに水につけて冷却します。
(写真右:冷却中のジュース) |
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(5)検査・ラベル貼り |
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・ゴミなどの混入がないか、キャップの不具合はないか、ラベルを貼る前によく検査します。
・ラベルを1枚1枚貼っていきます。
・ラベル貼りも写真のように本当に手作業で泣かせます。
しかし、SAKOさんのラベル貼りの早くて正確なこと!!
僕もやってみましたが、これがなかなか難しいのです。
たまにSUGIさんもやるそうですが、うまくいかないらしいです。 |
・ラベルはきれいに貼れている物はSAKOさん、ちょっと曲がっていたりしたらSUGIさん作です。 |
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(6) 完 成 |
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・これで完成です。あとは箱詰めされてお客さんの家やお店に出荷されます。 |
いかがでしたでしょうか?『紅俺ん路みかんジュースの秘密』。
原材料は上門園で丹精込めて作られたミカン、そのミカンの外皮をおばちゃん達が1個1個丁寧にむいて搾汁し、そしてそれまでの工程を無駄にすることなく、元々のミカンの風味を壊すことなく1本1本丁寧にビン詰めされた『紅俺ん路みかんジュース』。大量生産ではちょっとマネのできない、多くの人間の手が介在するからこその『こだわり』の逸品です。
確かにミカンは大自然の恵みなのですが、それを如何に大切に育て壊さずに最大限に活かすか、それはもう人間の知恵・知識・経験、そしてそれに懸ける愛情や情熱なくしては成立しないのだなということがよく分かります。
自然と人為の調和により産み出された『紅俺ん路みかんジュース』。
どうぞ、味わってお飲みください。また、今後ともよろしくお願い申し上げます。 |