2005年の『紅俺ん路みかん』の実も段々大きくなってきました。8/6にカメラを持って畑に行ってきましたので、その様子をお伝えします。
「今年は思い切ってタイベックを新品と取替えたんや。やっぱり新しい所の方が味が良くなる感じやな。あと、栽培方法では新しい摘果方法を導入したことかなあ。」
と、話すのは当園代表の上門庄亮です。
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紅俺ん路みかんを語る上門庄亮。 |
シートの幅を広げ通路の水もシャットアウト。 |
畑ではすでに『タイベックマルチシート』は布設完了していました。今年は全体の約3割を新品のシートと取替え、しかも幅をそれまでのものよりも0.5m長くして、通路部分の水も完全にシャットアウトできるようにしました。
この畑の中でも味の悪い区画に、昨年・一昨年と通路にもビニールを敷いてみたところ、それまでよりも糖度が向上したらしいのです。
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黒ビニールシートでも試験中です。 |
また、『タイベックマルチ』ではなく『黒ビニールシート』を試験的に敷いているところもありました。『タイベックマルチ』はめちゃめちゃ高価なので、テスト結果が良ければこれになる可能性もあるわけです。
現状に満足せず、さらに上を目指す姿勢がうかがえます。 |
主枝別に摘果された紅俺ん路の樹 |
みかんは実がたくさん出来る『表年』と少ない『裏年』を交互に繰り返します。これを『隔年結果』と言います。
2005年の今年は『表年』。美味しいみかんがたくさんなって良いのですが、来年極端にみかんが少なくなるのを防ぐために、表年の時に準備をしておきます。
今年は新たな摘果方法として『主枝別摘果』をやっています。1本の樹で全て実を残す枝と全て摘果する枝に分ける方法です。 |
上の写真ではちょっと分かりづらいですが、左の赤枠の枝は全く摘果していなくて、いっぱい実が付いています。青い枠の枝は全て実を摘果しています。樹全体から見ると1/2から1/3の実を全て落としてしまいます。もったいない話ですが、隔年結果是正のため、来年のために栄養分を蓄えておくのです。『上部摘果』は今ひとつ相性が良くなかったので、『主枝別摘果』はウマくいくといいな。 |
あんまり解説してもおもしろくないので、摘果の様子です。 |
「汗まみれの顔を写さんといてよ。」とTERUちゃん。 |
70才のKANTAさんも気温35℃の中がんばっています。 |
畑で写真を撮っていると、MAKOTOが糖度検査をしていました。
HIRO 「今やったら何度くらいあんの?」
MAKOTO 「10〜11度くらいちゃう?」
HIRO 「まだ8月やで。そんなにないやろ?」
MAKOTO 「ほいや、見せたろか。」
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MAKOTOのお気に入りの樹 |
糖度計に果汁をたらします。 |
「おお〜っ、すげぇ〜」 |
いったい何度なのかと糖度計をのぞいてみると、「13度!?」
(青い部分との境目が糖度を示します。)
今の時期はJA有田の糖度検査でも8〜9度くらいなので、この13度というのはとてつもない数字です。有田みかんの最高級ブランド『味一アルファ』が糖度13度という基準らしいので、すでに8月の時点でクリアー\(◎o◎)/
でもこれはMAKOTOお気に入りの樹(毎年糖度が高い実のなる樹)なので、試しに糖度の低そうな樹のみかんを計ってみたら、それでも11度ありました。
順調に行けば、今年は平均でも15度はいくのでは? とちょっと期待してしまいます。(^0_0^) |
糖度計は『13度』を示しています。 |
主枝別摘果により、今までの『表年』よりもみかんは少なくなりそうですが、おそらく今年も美味しい『紅俺ん路みかん』がお届けできるのではないでしょうか。まあ、最後まで油断せず気を引き締めてやりたいと思います。あとは台風や大雨などの天候のイタズラがないのを祈るばかりです。
それではみなさん、お楽しみに!!\(^o^)/ |
by HIRO |
そうそう、暑い夏はやっぱり『紅俺ん路みかんジュース』をどうぞ!!
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