頼もしいミカン メタボ予防
〜注目のβ-クリプトキサンチンがジュースにも〜
2008年5月22日付けの日本農業新聞に面白い記事が出ていましたので紹介します。以下はその抜粋です。
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ミカンを食べればメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防が期待できる−。こんな研究結果が明らかになった。
メタボ予防で力を発揮するのが、ミカンに含まれる「β-クリプトキサンチン」という成分。人を対象にした試験で脂肪をつきにくくすることができた。β-クリプトキサンチンは、ガンの抑制効果もあり、健康生活を送る上で、ミカンは頼りになる食品といえそうだ。
5月初旬に開かれた日本栄養・食糧学会で、ミカンから抽出したβ-クリプトキサンチンを人が摂取すると、脂質代謝に効果があるという研究結果が相次いで発表された。
京都大学大学院農学研究科の河田照雄教授らは、温州ミカンのβ-クリプトキサンチンを高濃度に含むミカンエキスを人が連続摂取することで、総コレステロール値が下がることを実証した。その他、腹腔内脂肪や皮下脂肪の面積が減ったり、肝臓の健康状態を把握する目安となるγ-GTPの値が下がったりするなどの結果を示した研究結果もあった。
これまでにも、β-クリプトキサンチンが脂質代謝に関与していることを証明する研究成果はあった。脂質代謝の制御因子の拮抗(きっこう)物質として、脂肪細胞内の物質を合成したり、細胞が分化したりする遺伝子にブレーキをかけることが分かっている。だが、いずれも試験管内や動物実験による結果だ。人への効果も、どれくらいの量のミカンを食べたかなどの疫学調査にとどまっていた。
河田教授は「ミカンを食べたり、100%のジュースを飲んだりしても効果は期待できる」という。ただ、含まれているβ-クリプトキサンチンが100%吸収されるわけではない。(後略)
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β-クリプトキサンチン、なかなか優れものですね。
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