トップページ南風の里ニュース目次>08.9.8版 紅俺ん路みかんの9月の様子

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紅俺ん路みかんの9月の様子 08.9.8版
 9/5に今年の紅俺ん路みかんの様子を取材に行ってきましたので報告します。以下は当園代表の上門庄亮と僕(HIRO)のやりとりです。取材中も草をひいたり、傷んだ実を落としたりと、常に何かしら動いている上門庄亮でした!!
2008年産紅俺ん路みかん 9/5の様子
今年のみかんの様子を語る上門庄亮。話し中も手は止まりません。
話し中も手は止まらない上門庄亮。
2008年の紅俺ん路みかんは裏年!?
HIRO: 庄亮さん、今年の紅俺ん路みかんの調子はどうですか?(9/5現在)
 
庄亮: 7・8月に雨が降らなんだから心配していたけど、見ての通り、葉っぱも青々ピンピンしてとても元気だね。
 
HIRO: 肥料も水も与えないスパルタ式から、両方ともたっぷり与える新しい栽培方法に変えたおかげですね。
 
庄亮: その通り、昨年の干ばつでスパルタ式をやっていたら樹が傷んでしもて、今頃みかんがなくて大変やったやろな。それでも今年は少ないなあ。裏年(みかんが少ない年)やな。
 
9月の雨が来年の実の数を決める?
HIRO: やっぱりそうですか!!実を付けていない樹もあるし。でも、新しい栽培方法では「隔年結果」はなくなると聞いていましたが。原因はなんですか?
 
庄亮: 自然相手になかなか思い通りにはならんわな〜。一番の原因はやっぱり昨年の干ばつやな。7月〜9月まで雨が本当に少なかった。水やり用の水も枯れてしまったくらい。今年も危なかったけど、先日の雨でなんとか一息ついたな。
 
HIRO: 干ばつだと次の年の実が少なくなるんですか?
 
庄亮: みかんの樹は、9月に花芽の分化を決定するんよ。この時期に必要な養分と水分がないと判断したら、来年の花芽を作らない、つまり実を付ける準備をしない。昨年は養分はあったが水がなかった。愛はあるがお金がないから子供作るのやめとこか、という感じかな。(笑)
  
HIRO: なるほど。非常に分かりやすい説明ですが、ちょっと残念ですね〜。
 
今年も美味しい「紅俺ん路」が食べたい!!
庄亮: まあ、今までの裏年よりは多い感じだし、味の方も今のところ例年通りなので、今年もみんなに美味しいみかんをお届けできるんちゃうか。それには、これから気を抜かずしっかり管理せんとな。
 
HIRO: そうですね。今年の冬も楽しみにしています!!
 
2008年産は裏年ですが、いつもの裏年よりは多くなるのでは、という予想です。
08年産は、いつもの裏年よりは多くなる予想です。
スプリンクラーによる水やりの様子。新しい栽培方法に水やりは欠かせない!!
スプリンクラーによる水やりの様子。
新しい栽培方法には水は命!!水は欠かせません。
おまけの話
草刈直後の写真。気持ちいいですね〜。
草刈すると気持ちいいですね〜。
でも夏場は2週間もするとこんな状態になります。草ボーボー!!
でも夏場は2週間もするとこんな状態になります。
 さて、当園では草対策として「ナギナタガヤ」「ヘアリーベッチ」など草生栽培にも取り組んでいますが、完璧とはほど遠く。。。(〃_ _)σ‖、やはり草刈り機での草刈がメインです。
 新しい栽培方法では、たっぷりの肥料とたっぷりの水を与えるので、雑草もたくさん生えてしまいます。草を刈っても(左)、2週間ほどで右上の写真のような状態になるのです。(T_T)
 夏場の草刈は重労働!!しかも草刈り機の燃料代も高いし!!(`ε´)



 「9月の雨で花芽の分化を決定」という話で、通常の年では秋には秋雨前線によって雨が適度に降るのですが、それに合わせて植物が次の年の準備をしていたというのが分かります。
 みかんの話から、自然界の絶妙なバランスが見えたような気がしました。やっぱり温暖化による気候変動は他人事ではなく、みんな繋がっていますね。
     by HIRO



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